15.点ではなく線で捉える?!仕事の質をあげるために重要なクセづけとは?
「あれ、電卓どこだっけ・・・。」
「あっ、報告書を出すんだった・・・。」
いざ、業務に取り掛かったり、接客が始まってから、
こんな風に、あれがない、これがないと、オタオタする人がいます。
一緒に働く人たちからすれば、 なんて要領が悪いの、
しっかり準備しないからだよ、など、 イライラするのではないでしょうか。
要領が悪い、準備不足。
こんなひと言で片づけてしまえばそれまでですが、実は、
本人からすると、十分準備をしているつもりだったりするものです。
では、なぜ、本人は十分に準備しているつもりにもかかわらず、
まわりをイライラさせるような仕事ぶりになってしまうのでしょうか。
それは、仕事を「線」で捉えず、「点」でしか捉えていないから。
業務一つひとつを点で捉えているために、それぞれがつながらないのです。
以前、セミナー運営のお手伝いをしていたときのことです。
講師の方から、
「細かくシミュレーションをしていることがわかります!さすがです!」と
褒めていただいたことがありました。
私がなにか特別なことをしていたわけではありません。
ただ、自分の動きをシミュレーションするのです。
ひとつの業務をしたら、それに関係する次の業務が発生し、
それらに関わる人も出てきます。
この業務をやったら次はこれ。これの次はこれが必要。
そして、あの人にこれを伝えて、あの人にはこれを出して。
こんな風に、業務の一連を細かくシミュレーションし、
そのシミュレーションにそって動きます。
それは、自分が行う業務や動きという点を、
点のまま行うのではなく、線につなげていくことなのです。
準備不足の人は、まず、シミュレーションができていません。
それは、それぞれの業務や動きを点でしか考えていないことになります。
だから、一つひとつがぶつ切れて、忘れたり、漏れたりしてしまうのです。
報告、連絡、相談のどれかが決まって、いつも抜けてしまい、
例の件、どうなった?などと上司にいつも催促される。
案内が中途半端で、お客様に突っ込まれてしまう。
あなたが、仮に、こんなことが多いなと感じるなら、
業務を点で捉えていないか、振り返ってみましょう。
そして、一つひとつの点を線でつなげるように、
シミュレーションするクセをつけるよう、意識してやってみてください。
その姿勢が、あなたを要領の悪い人から
できる人に変えてくれる第一歩になるはずですよ。
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